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元スレURL 穂乃果「敗北を知りたい」千歌「シンクロニシティ?」 概要 スクールアイドルの頂点を極めたAqoursと闘り合うため 敗北を知りたかった女たちが脱獄、彼の地へと集う 参考:漫画バキシリーズ 関連作 次作:穂乃果「百年経ったらまたおいでッッ」千歌「ライタイ祭?」 タグ ^Aqours ^μ’s ^バトル ^コメディ ^パロディ 名前 コメント
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260 名前:1 ◆trB/oNqUGM :2012/02/28(火) 06 01 48.68 ID Yg6tSOal0 K「また強なったなあ。 拳にはもう滅多に負けへんのちゃうの。」 マタギ「他は惨敗ですけど・・・ww」 K「お前流れ前は(一応伏せる)おったんやろ。」 マタギ「ええ。」 K「その前に格闘家とか目指せへんかったん?よっぽど下手してもいい線いけたやろに」 マタギ「最初はそれ考えてたんですけど TVとかに出るの嫌だったんですよ。」 K「なんで。」 マタギ「K-1とかいた武蔵って知ってます?」 K「知らん。 いや知ってる。クチビルや。」 マタギ「あ まあ はいww それがTVで顔の事ボロカスに言われてて 自分もこんな顔だし・・ww」 K「わははww 意外とガラスのハートやなあww」 マタギ「いやでもKさん。見てくれが悪いっていうのは思ってるよりキツいんですってww」 K「別にジャニーズ入れ言われてんねやないんやから。TVで活躍したら女も寄ってくれるやろに。」 マタギ「女がどうこうじゃないんですってww なんかこう 恥ずかしいんですよ。人前でるのが。」 K「そんな言うほど不細工でもないやん。いや不細工やけど。そこっっまで言うほど不細工ではないと思うよ。」 マタギ「Kさん不細工言い過ぎっす・・ww」 261 名前:1 ◆trB/oNqUGM :2012/02/28(火) 06 25 23.88 ID Yg6tSOal0 繊細過ぎる。もしかして組み手の時にも 「もし俺が本気を出してKさんのプライドが傷ついてしまったら・・。」 とかトランクスみたいな事考えてたら面白いのに。
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POG6候補馬紹介:チックサラダカン imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 たぶん超早熟馬です。イチバンの能力スピコメでした。 -- べっく (2008-11-23 23 40 20) 引退しました。やはり超早熟でした。。。 -- べっく (2009-01-19 14 30 08) 馬主名 近況など ↓に「出走月週、曜日、競馬場、レース番号、出走レース名、クラス、順位、獲得賞金、出走後のコメント」を記入ください (例)「x月x週、x曜、東京、10R、東京優駿、G1、1着、15000万、やったぁ^^v」ってな具合によろしくですm(..)m 馬主名 出走結果 2月2週日曜、東京、11R、共同通信杯、GⅢ、14着、0万、惨敗です。。 -- べっく (2009-01-11 11 23 59) 1月4週土曜、京都、10R、若駒S、OP、3着、475万、またコツコツと^^; -- べっく (2009-01-09 00 21 14) 11月4週日曜、菊花、11R、2歳オープン、OP、4着、240万、コツコツとで^^; -- べっく (2008-12-31 00 39 19) 11月1週土曜、皐月、10R、2歳オープン、OP、2着、640万、コツコツと^^; -- べっく (2008-12-29 00 28 52) 10月3週日曜、菊花、11R、2歳オープン、OP、8着、0万、完敗でした。。。 -- べっく (2008-12-26 10 50 18) 8月4週土曜、皐月、10R、2歳オープン、OP、1着、1600万、やってくれました^^ -- べっく (2008-12-17 21 44 46) 8月1週土曜、菊花、9R、2歳新馬、新馬、1着、700万、とりあえず1勝出来ました^^ -- べっく (2008-12-14 22 03 20)
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・概要 ・loadの処理・・バネによるジャンプ判定 ・バネとの接触判定 ・バネとの接触判定がある場合の処理・・特定の地形との接触判定がある場合・・・概要 ・・・床との接触判定がある場合 ・・・天井との接触判定がある場合 ・・ジャンプ ・・「バネによるジャンプ判定」のリセット [部分編集] ・概要 バネとの接触判定がある場合は、床・天井に対して反発するような処理を行う。 この地形、要らないような気もする…。 [部分編集] ・loadの処理 ・・バネによるジャンプ判定 「・バネとの接触判定がある場合の処理」を参照。 ASのファイル:zero_load.txt zero_spring_jump=0//バネによるジャンプ判定 [部分編集] ・バネとの接触判定 「バネとの接触判定を付加させるための地形のMC」に、以下の記述をしておく。地形の出現・消滅の「・地形のMCの構造」も参照。 ASのファイル:なし onClipEvent(load){ spring=1//バネ } 上記の記述により、該当する地形との接触判定がある場合は、同時に「バネとの接触判定」が付加される。 ASのファイル:landform_property.txt if(landform.spring==1){hit_spring=1} [部分編集] ・バネとの接触判定がある場合の処理 ・・特定の地形との接触判定がある場合 ・・・概要 被ダメージ状態・拘束状態ではない場合、特定の地形との接触判定がある場合に、速度の付加などの処理を行う。 ↓バネとの接触判定がある場合。 前提となる条件は、以下の通りとなる。 ASのファイル:zero_effect_landform_enemy_1.txt if(_root.zero_hit_spring!=0 and _root.zero_action!="damage" and _root.zero_action!="bind"){//被ダメージ状態・拘束状態ではない場合 ︙ } ・・・床との接触判定がある場合 床との接触判定がある場合は、「バネによるジャンプ判定」を付加し、ジャンプ開始に移行する。 ASのファイル:zero_effect_landform_enemy_1.txt if(_root.zero_hit_floor!=0){//床との接触判定がある場合 zero_spring_jump=1//バネによるジャンプ判定 _root.zero_action="jump_start"//ジャンプ開始 } ・・・天井との接触判定がある場合 天井との接触判定がある場合は、下方向の速度を付加する。 ASのファイル:zero_effect_landform_enemy_1.txt else if(_root.zero_hit_ceiling!=0){_root.velocity_zero_y=_root.velocity_zero_jump}//天井との接触判定がある場合,下方向の速度を付加 ・・ジャンプ 「バネによるジャンプ判定」がある場合は、上昇中にジャンプキーの入力がなくなった場合でも、y方向の速度を0にしない。ジャンプの「・上昇中における下降への移行」も参照。 ASのファイル:zero_action_jump.txt if(keydown_jump==0 and _root.velocity_zero_y 0 and zero_spring_jump==0){_root.velocity_zero_y=0}//上昇中にジャンプキーの入力がなくなった場合,y方向の速度を0にする(バネによるジャンプ判定がない場合) ・・「バネによるジャンプ判定」のリセット 各種の値のリセットの「・ジャンプ開始・ジャンプ関連」の「・・スプラッシュジャンプ判定、ダブルジャンプ判定など」を参照。
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#blognavi 参加者:あおきし、アル、QT、カモ、フランク、フェンダー、ぐら、金、はりい、はずき、ルーシー、マリア、みずき、おゆり、ピン、ピノ、るみ、さがら、とも、T2、ヨッシー、ヨワスギ、ゆり、ざく 初のザルカバード挑戦。 予想はしていましたけど惨敗です。この人数と今の力では砦四つ攻略するのが精一杯でした。24名は少なすぎですね。今後も定期的に挑戦していきたいと思っていますが、ジョブ構成も大幅に見直す必要があると感じています。 クリアはまだまだ先で、当面の目標は最終防衛ライン撃破でしょうか。その上で構成を考えてみると・・ 黒魔導師 サンダガ一斉掃射で砦アーリマンを殲滅するとなると、最低6人出来れば8人くらい必要 ナイト NMモンクやその他強い敵にインビンで対応するために最低2名~3名欲しいところ 赤 マラソンのサポート、寝かし、回復などで多めが理想。最低6名は欲しい 白 とにかく範囲攻撃が強烈でケアルシャワーになる事も多い。3-4名ほしい。 詩人 デーモンはスリプルで寝ないため、ララバイが必須。もちろん、MPヒーラーとしても重要。4人はほしい。 忍者or戦士 砦NMマラソン役、アタッカー、盾など仕事は多いです。 狩人 影縫いが必要。範囲攻撃が痛いので遠隔で火力が出せる狩人は重要。 統括すると、アタッカーは近接より遠隔が有利。サポートも非常に重要というところです。 初めてだったこともあって多くの経験値、ギル(リレや薬品)を失いました。今回の反省を生かして次回頑張りたいと思います。 上記ジョブが上げられる人は頑張ってレベル上げもしましょう。 戦利品は以下の通り AF希望品 あおきし(ナ) AFフリー なし 高額貨幣 モリヨン銀貨x1 カテゴリ [Dynamis] - trackback- 2007年09月01日 12 07 29 名前 コメント #blognavi
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【マスター】 佐藤十兵衛@喧嘩商売、喧嘩稼業 【マスターとしての願い】 Google買収。工藤優作を倒す願いは、聖杯では叶えない 【weapon】 【能力・技能】 富田流の継承者である入江文学から師事しており、流派の奥義を幾つか伝授されている。 心臓に重い一撃を叩き込んで相手を一瞬で気絶させる『金剛』。自己暗示をかけて火事場の馬鹿力を引き出す『無極』。 投げ落とす際に股間に通した手で睾丸を握り潰し、その痛みで相手の受け身を封じる『高山』。以上三つを使用可能。 またこれ以外にも、進道塾の高弟達にしか伝授されていない秘奥義である『煉獄』も、不完全ながら使う事が出来る。 だが十兵衛の戦闘の骨子は、勝つ為ならば何でもする、と言うそのスタンスである。 打撃や組、投げ技を利用するのは勿論の事、ルール規定がなければ凶器攻撃も平然と行うダーティさは、彼を語る上で外せない要素。 また非常に頭が良く、機転も利き、様々な知識・雑学を用いて罠や策略を巡らせることにも長け、洞察力も優れている。 これを利用して戦う前から自分の有利な状況を作り上げて置き、相手のペースを大いに乱す。これが十兵衛の恐ろしさである。 彼と戦った者は皆口を揃えて言う。十兵衛は、追い詰めてからが本番である、と。 【人物背景】 東京から栃木県宇都宮へと引っ越してきた高校生。官僚の父と、県知事の母を持つ。 父親の仕事の都合から転校が多く、またその体格の良さからいじめのターゲットにされていた過去を持ち、中学1年の時、偶然出会った、進道塾で空手を学んでいた高野照久に助けられた。 が、この時高野から言われた「見た目は強そうなのにお前弱いんだな」、と言う言葉をバネに、いじめられっ子から脱却する事を決意。 後の師である、富田流の入江文学から指導を受け、喧嘩に明け暮れる生活を送るようになる。 嘗て自分を助けてくれた高野を、自分の強さを見せつけると言う意味で喧嘩を売り、彼を倒す。 しかし、喧嘩三昧の毎日を送る過程でヤクザをボコボコにした事がきっかけで、彼に向けて送り込まれた工藤優作に完膚なきまでの敗北を叩き込まれる。 命乞いまでし、失禁すらしてしまったその時の屈辱が忘れられず、再び十兵衛は、嘗ての師である入江文学から再び師事。 工藤へのリベンジマッチの為に、文学の下で修業をし、その力をつけて行くのであった。 嫌いなものは春菊とピーナッツ。事あるごとに女性の知識を披露するが、実際には童貞かつ仮性包茎のエロ孔明(経験はないけどエロ知識だけは豊富と言う意味) 過去に教育実習生の多江山里から、細木数子を見ると勃起してしまう体質に調教されており、過去に戦った柔道家のキンタマを潰した際に、彼が上げた苦悶の声を携帯の着信音にしている。つまり佐藤十兵衛と言う男は――滅茶苦茶性格が悪い。 【方針】 さしあたって様子見。
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(最終更新 ver.1.4.x+) 特徴 勝利条件村人陣営 人狼陣営 妖狐陣営 恋人陣営 出題者陣営 吸血鬼陣営 蝙蝠陣営 鬼陣営 備考 開催ログ 特徴 自身の敗北を目指す村です。突然死か蘇生辞退した場合は問答無用で負け犬決定です。 ゲームバランスの関係で、静寂村を適用しない限り「共有者系CO」(「夢共有者」COに関しては要検討)禁止です。 闇鍋村系統での開催が推奨されています。 自身の敗北の為なら、【村人】表示の人による騙りや人外COも可能です。 一番残念な結果になった人にはMVU(Most Valuable ウボァー)の称号が贈呈されますが、 残念な結果っぽい人がいない場合、他の称号にとって代わられる事があります。 静寂村の場合、「共有者系CO」も可能です。【ジョーカー】の扱いは、事前に定めることとします。 「あなたは勝利しました」= 負け犬 「あなたは敗北しました」= 勝ち組 突然死・蘇生辞退 = 問答無用で負け犬 勝利条件 村人陣営 下記のいずれか1つを満たせば勝利です。 「人」カウントの生存者数が人狼系生存者数以下になる 人狼系全滅時に妖狐陣営か【恋人】が生存 人狼系全滅時に【出題者】のみ生存 生存者が【吸血鬼】1名+その【吸血鬼】に【感染者】にされた人のみになった 決着がついた時に【人形遣い】が生存(【人形遣い】以外の上海人形系限定) 決着がついた時に死亡(【逃亡者】限定) 人狼陣営 下記のいずれか1つを満たせば勝利です。 人狼系全滅 「人」カウントの生存者数が人狼系生存者数以下になった時に妖狐陣営か【恋人】が生存 生存者が【吸血鬼】1名+その【吸血鬼】に【感染者】にされた人のみになった 妖狐陣営 決着がついた時に妖狐陣営全滅か【恋人】生存 生存者が【吸血鬼】1名+その【吸血鬼】に【感染者】にされた人のみになった 恋人陣営 決着がついた時に【恋人】全滅 出題者陣営 決着がついた時に【出題者】以外の生存者がいる 吸血鬼陣営 決着がついた時に死亡or自身が【感染者】にしていない他人がいるor【恋人】生存 蝙蝠陣営 決着がついた時に死亡 鬼陣営 役職によって異なるが、決着がついた時に死亡していれば大体OK 備考 【餓狼】【雛狼】が出現すると、人狼陣営は有利になります。 【九尾】が2名以上いると、呪い先を合わせて自殺できます。【天狐】に投票すれば【翠狐】や【冥狐】の自殺が可能です。 暗殺者系が【恋人】になると、相方暗殺で自殺しやすくなります。 蘇生役職は敵陣営の蘇生を目指します。 【吸血鬼】は同じ人を襲撃し続ければ大方安定します。 【出題者】は配役の時点でほぼ勝利確定です。むしろ敗北村で出題者陣営勝利になると逆に伝説となります。 急所村との親和性が高いと思われます。村人置換村のうち、逃亡者置換は村人陣営に有利なため、オススメできません。 開催ログ 第1回 敗北村村 ~負けるが勝ちという名セリフを知らないのかよ~ (裏世界鯖2丁目432番地) 第2回 第2回敗北村 ~負けるが勝ちという名セリフを知らないのかよ~ (裏世界鯖3丁目147番地) 第3回 第3回敗北村 ~負けるが勝ちという名セリフを知らないのかよ~ (裏世界鯖3丁目216番地) 第4回 第4回敗北村 ~負けるが勝ちという名セリフを知らないのかよ~ (裏世界鯖3丁目280番地) 第5回 第5回敗北村 ~負けるが勝ちという名セリフを知らないのかよ~ (裏世界鯖3丁目320番地) 第6回 第6回敗北村 ~負けるが勝ちという名セリフを知らないのかよ~ (裏世界鯖3丁目433番地) 第7回 第7回敗北村 ~負けるが勝ちという名セリフを知らないのかよ~ (裏世界鯖3丁目512番地) 第8回 第8回敗北村 ~in ミストさんテスト鯖特別編~ (ミストさんテスト鯖18番地) 第9回 第9回敗北村 ~負けるが勝ちという名セリフを知らないのかよ~ (裏世界鯖5丁目273番地) 第10回 第10回敗北村 ~負けるが勝ちという名セリフを知らないのかよ~ (裏世界鯖5丁目433番地) 第11回 第11回敗北村 ~in ブラックデー~ (裏世界鯖6丁目53番地) 初心者村? 初心者歓迎するかも知れない敗北村 ~ほぼ決闘のノリでいいんじゃないかな~ (裏世界鯖6丁目119番地)
https://w.atwiki.jp/fro2018/pages/70.html
夜の繁華街。四条河原町一帯を見渡せる建物の屋上に、彼ら二人の姿はあった。 一人は年端もいかない少女。 濃い紫にも見える長髪を腰まで流し、スポーツウェアの上から黄色い上着を羽織っている。 少女は地上の喧騒も届かない屋上で無心に拳を振るっていた。 拳闘競技でいうところのシャドーボクシング。仮想の敵を思い浮かべて行う鍛錬法だ。 脳裏に浮かぶ仮想敵はただ一人。網膜と記憶に焼き付いた動きをトレースし、ただひたすらに四肢を動かし続ける。 もう一人は長身の青年。 金色の髪に時代錯誤な軽装の鎧、そして顔の上半分を覆うバイザー。 頭頂から爪先まで現代の京都には似つかわしくない風貌だ。 青年は屋上を囲むフェンスの上で屈み込み、バイザー越しに市街地を見渡していた。 二人の間に会話らしい会話はなく、冷え切った屋上には少女の拳撃と蹴撃が空を切る音と、鋭い吐息だけが聞こえている。 「……っ!」 唐突に顔を歪め、少女は拳を止めた―― ――傷んだのは体じゃない。心の方だ。 少女、キャリー・ターセルはイメージ上の仮想敵とのスパーリングを中断し、額に滲んだ汗を腕で拭った。 あの相手に勝てるビジョンがどうしても浮かばない。 それどころか、こちらを強敵と認めて本気の目を向けてくる姿すら想像できなかった。 聖杯戦争なる大儀式に招かれる以前、キャリーは挑戦者として試合のリングに立っていた。 対戦相手はリンネ・ベルリネッタ。DSAAのU15ワールドランク1位。 同ワールドランクの8位にランクインし、U15枠において無敗を誇ったキャリーにとっても名実ともに格上の相手であった。 結果は惨敗である。 機先を制されて初撃を食らい、ただひたすらにラッシュで翻弄され、頭からリングに投げ落とされるという完膚無きまでのKO負けだ。 敗北したこと自体は、まだいい。 格闘家として誰もが経験することだ。生涯無敗なんて滅多にあるものじゃない。 キャリーの心を砕いたのは、試合前後のリンネの言動だった。 試合開始寸前、リンネはキャリーから目を逸らした。 これから戦う相手ではなく観客席にいる誰かに意識を向けたのだ。 そして試合後、ダメージから身動きの取れないキャリーに対し、リンネは平然とこんなことを言い放った。 『良い試合にはなりませんでしたが、良かったです。あなたを壊さずに済んで』 『お疲れ様でした、8位の人』 ……他所に気を散らしているリンネにこっちを向かせてやりたかった。 たとえ勝てなかったとしても、手強い相手だったと記憶に刻んでやりたかった。 なのに、リンネはキャリーの名前すら覚えていなかった。 それだけではない。リンネは試合後に、特別室で観戦していた別のジムの選手達に対戦を要求するマイクパフォーマンスを行った。 キャリーが担架で医務室に運ばれた後の出来事だったが、知らずに済むような自体ではない。 リンネにとって、キャリーは最初から眼中にも入っていなかった。 試合が始まる前にも、終わった後も、ひょっとしたら試合の最中にだって。 彼女の意識はナカジマジムの選手達に向けられていて、自分はその片手間に片付けられる存在でしかなかったのだ。 あの時の気持ちを思い出すだけで拳が鈍る。 敗北をバネにするなんて言葉があるが、バネそのものが折れてしまったような感覚だ。 ――ボン、と目の前で何かが跳ねる。 「……?」 この世界のスポーツドリンクが入った透明なボトルだ。高いところから放り投げられたのか、底が少しへこんでいる。 ボトルが投げられたであろう方向に目をやると、金髪の青年が今も変わらずフェンスの上でしゃがんでいた。 「ランサー……ありがと」 金髪の青年――ランサーのサーヴァントを召喚したのは半日ほど前のことだったが、未だに必要最小限の会話以外は交わしていない。 それでもこれは彼の好意なのだろう。キャリーはキャップを外して甘い液体を煽った。 「おい、マスター。リンネって餓鬼をブチのめしてぇのか」 「ぶふーっ!」 思わずドリンクを噴き出してしまう。 リンネのことはランサーには話していない。この世界に来た理由だってそうだ。 ランサーはデバイスに似たバイザーを上げて目元を露出させると、首だけを傾けてフェンスの下のキャリーを見やった。 一言で言うなら四白眼の悪人面。それでいて、友達が持っていた雑誌のワイルド系男性モデル的な雰囲気もある。 「説明してなかったか? マスターとサーヴァントってのは、お互いの過去を夢で見ることがあるんだよ。お前はまだ見てねぇのか」 「……そ、そういえば、凄いショッキングな夢を見たことがあるような……」 「どんな夢だ?」 「ええと……」 ――銀髪の青年がランサーと戦っている夢だった。 自分やリンネが身を置いている格闘技の世界の戦いとは違う。 使えるものは何でも使う、まさに殺し合いとしか呼びようのない死闘だった。 リンネがそのことを伝えると、ランサーはボトルを握るリンネの手が震えているのを一瞥し、バイザーを元の位置に戻して「あっそ」とだけ言い捨てた。 「聖杯戦争は問答無用の殺し合いだ。『俺達』みてぇないっぺん人生ゲームオーバーした過去の幻影だけじゃなくて、今を生きてる人間だってぶっ殺すしぶっ殺される。そこまでして叶えたい願いがあるのか?」 「それは……その……」 キャリーの声が少しずつ小さくなっていく。 聖杯戦争への参加権だというオブジェクトがキャリーの前に現れたのは、医務室のベッドで涙に暮れているときだった。 悔しさと哀しさと虚しさに打ち震え、勝ち残れば願いが叶うという甘言に、一も二もなく飛びついた。 だから、心構えを問われても即答することができなかった。 「餓鬼に命(タマ)の取り合いの覚悟を問うほど無駄なこともねぇか。とりあえず、だ。どんな願いを聖杯にふっかけるつもりなのかくらいは教えてくれや。それくらいは把握しとかねぇとな」 「分かん……ない」 「あぁ?」 「あんな風にされて悔しくって、どうにかしたいって思って……でも、どうしたらいいのか分かんなくって……」 だからこそ、キャリーはがむしゃらにシャドーボクシングに打ち込んでいた。 ああやって体を動かしている間は、目指す先が自分でも分からないという現実から目を背けられたから。 「ったく。餓鬼のお守りをしに現界したわけじゃねぇんだがな」 ランサーが音もなくキャリーの隣に降り立つ。 そしてサイズの合わないバイザーをキャリーの顔に押し付けた。 「うわっぷ……」 「せいぜい視野を広く持つことだ。聖杯戦争を通じて腕を磨くも良し、聖杯でそいつに勝てるくらいにパワーアップするも良し、いっそ聖杯の力でダイレクトにぶっ潰すも良し。自分自身が後悔しない結末を考えな」 ――ランサーのバイザー越しに見た風景は、視野が広いなどというレベルではなかった。 あらゆる障害物を遥か彼方まで透過し、夜の暗さを物ともしない超絶の視界。この世の全てを一望できるのではと錯覚するほどの大パノラマ。 「あっ、あの!」 「何だ?」 「……ランサーは、どうして聖杯が必要なの?」 そう問いかけると、素顔のランサーはどこか遠い目をした。 「俺はな、自分が死んだときの戦いに納得がいかねぇんだ。お節介な神様の余計な横やりを食らっちまった」 「その人に、勝ちたいから?」 「いいや」 即答だった。キャリーが精一杯の想像力で考えた問いかけを、ランサーは一秒の間も置かずに否定した。 「勝ちだの負けだのは重要じゃねぇ。俺はただ、今度こそ納得のいく戦いをしたいだけだ」 ランサーの肉体が金色の粒子になってほつれていき、やがて跡形もなく消えてなくなった。 霊体化、というのだったか。何回見ても不思議な気分になってしまう。 「納得したい……だけ……」 夜の屋上にキャリーとバイザーだけが残される。 ただそれだけのために、ランサーは命を賭けているのだという。 キャリーにとっては、命のやり取りそのものが非日常でしかないというのに。 「私は、どうしたら……」 『おおっとぉ? 悩むのも青春の一幕ではありますが、こんなところで考え込んでたら風邪ひきますよ?』 「うわわっ! 喋った!?」 バイザーからいきなり声が聞こえ、キャリーは思わずバイザーを放り投げた。 堅牢なバイザーがコンクリートの屋上でバウンドしてコロコロと転がっていく。 『あいたたたた……』 「インテリジェントデバイス、だったのかな……ごめん、大丈夫?」 『いけませんねぇ、いけませんいけません、これはいけません。骨が五本か六本は真っ二つになったかも知れません』 「ほ、骨? どこに!?」 『心の目で視るのDeath! レッツ落とし前! まずはその上着を悩ましげにキャストオ――』 混乱するキャリーの目の前に突如としてランサーが実体化し、プロゴルファーじみた見事なフォームで槍を振り抜いてバイザーを弾き飛ばす。 『ドメスティィィック・ヴァイオレンスッ!』 バイザーが奇天烈な悲鳴を上げながら屋上の階段室の壁に激突し、盛大にクレーターを作った。 ぽかんとしたままのキャリーを尻目に、ランサーは人相の悪い目を余計に細め、片手でがりがりと髪を掻いた。 「リュンケウスだ。あんなナリだが俺の弟でな。今回は俺の宝具ってことになってる。アホだが仕事はきっちりこなす奴だから安心しろ。アホだがな」 「(二回言った……!)」 『まぁ冗談は置いときまして』 ランサーの槍の穂先に引っ掛けられて回収されつつ、バイザーが――リュンケウスが平然とした様子で再び喋りだす。 『私やイダス兄さんと違って、貴女はまだ"終わっていない"のですから。ゆっくり考えることをお勧めしますよ』 「いいからさっさと部屋に戻れ。この世界じゃお前は中学生って奴なんだろ」 「むっ。全部終わったら元の世界に帰るんだから、別に気にしなくていいでしょ!」 「宿題も済ませとけよ」 抗議を無視してさっさと屋内に戻っていくランサー。 キャリーは急いでその後を追い掛けた。 ――何もかも分からないままだ。自分はリンネに何をしてやりたいのか。聖杯を手に入れたとして何を願いたいと思っているのか。胸に重々しく残る悔しさをどうやって跳ね除ければいいのか。 けれどランサー達の言うとおり、、焦る必要はないのかもしれない。キャリーは何となくそう思った。 【CLASS】ランサー 【真名】イダス 【出典】ギリシャ神話 【性別】男性 【身長・体重】 【属性】中立・悪 【ステータス】筋力A 耐久C 敏捷A 魔力D 幸運D 宝具C 【クラス別スキル】 対魔力:C 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 【固有スキル】 神性:D 神霊適正を持つかどうか。 海神ポセイドンの息子とされるが、本人は否定している。 心眼(偽):C 直感・第六感による危険回避。 コンビネーション:A 特定の人間と共闘する際に、どれだけ戦闘力が向上するかを表すスキル。 生涯共に戦ってきた兄弟の間にはアイコンタクトすら不要。 互いが互いの肉体の一部であるかのような連携を容易く実行する。 【宝具】 『万象見通す山猫の眼(リュンケウス)』 ランク:C 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大補足:- 顔の上半分を覆うバイザー型宝具。 形を変えて現界した弟のリュンケウスそのものであり、千里眼によって得た情報を装着者に提供する。 ランサーで召喚された場合は遠方知覚よりも動体視力と未来予測に比重が置かれ、正確な先読みを交えた白兵戦を可能とする。 心眼や直感スキルで対抗可能だが、攻撃を凌ぎ切るには最低でもAランクが要求され、心眼(偽)を交えた防御を確実に崩すには更にワンランク上の能力が求められる。 全くの余談だが、リュンケウスがサーヴァントとして召喚された場合はイダスが攻撃用宝具となって現界するという。 『人は土に還り、神は天に還る(カストール)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大補足:1人 かつて討ち取った英雄の名を冠した槍。 不死なるポルックスの半身(きょうだい)を奪ったように、この宝具は神性を帯びた英霊から神ならぬ半身を削ぎ落とす。 神性またはそれに準じるスキルを持つサーヴァントに攻撃を加えるたび、霊基のうちに占める「神ならぬ属性」の割合が低下し、それを補うように「神としての属性」が増大。 やがて神性がサーヴァントの器に収まりきらなくなり、自壊する。 神性を大幅アップさせる特性は欠点にもなり得るが、増大と自壊のペースは神性が高まるほどに加速していく。 効果の発動条件は肉体に攻撃を当てること。傷を与える必要はない。 神性を帯びた相手に対しては防御力も再生力も無視できる確殺手段だが、そうでない英霊にとっては単純威力のCランク宝具に過ぎない。 【マテリアル】 アルゴナウタイの一人。弟のリュンケウス共々『アパレティダイ』と称された。 ポセイドンの息子という説もあり、娘の求婚者に戦車競走を挑んで勝利しては殺害していたエウエノスという男に勝負を挑み、ポセイドンから借りた有翼の馬が牽く戦車を駆ってこれに勝利。エウエノスの娘マルペッサを妻とする。 その直後、前々からマルペッサに目をつけていたアポロンがマルペッサを奪おうとして出現し、イダスはこれに対して弓を構える。この一人と一柱の対立はすぐさまゼウスが仲裁に入り、マルペッサが自分と同じ寿命を持つイダスを選んだことで終結する。 これらのエピソードから、アーチャーとライダーの適正もあると思われる。 アルゴナウタイとしては、予言者イドモンがイノシシに殺されたという有名なエピソードにおいて、そのイノシシを仕留める役目を担っている。また、カリュドーンの猪狩りのメンバーの一人でもある。 物語においては、ディオスクロイ、即ちカストールとポルックスのライバルとして描写されている。 ディオスクロイとの対立は、神話においては彼らがアパレティダイの婚約者達を略奪したことから始まるとされている(マルペッサの件よりも以前のエピソードである) しかし、その後もアパレティダイとディオスクロイが表立って衝突することはなく、共にアルゴナウタイのメンバーとして航海を成功させ、航海を終えてからも共同で事に当たることがしばしばあった。 だが、それからしばらくして両兄弟は決定的な対立を迎える。 リュンケウスの千里眼によってディオスクロイの動向を把握していたイダスは、先手を打ってカストールを殺害。リュンケウスがポルックスに殺されるなど激戦を繰り広げた末、ポルックスのみが生き残って双子座誕生の神話へと繋がるのだった。 ――しかし、イダスは自分がポルックスに敗北したとは考えていない。 ポルックスの父であるゼウスの介入があり、自分はそれによって命を落としたのだと確信している。 故にイダスは聖杯を求める。もう一度、ポルックスとの決闘を果たすために。納得のいく決着を迎えるために。 【外見的特徴】 ワイルドな風貌で金髪の勇士。目元をバイザー型の宝具で覆っている。 バイザーの下の目付きはかなり悪く、四白眼気味なのもあって結構怖い。 【聖杯にかける願い】 生前に殺し損ねたポルックスと満足の行く決着をつけること。 あくまで再戦の機会が重要なのであって、聖杯でのパワーアップは望んでいない。 【マスター】キャリー・ターセル@Vivid Strike! 【マスターとしての願い】リベンジを果たしたい 【Weapon】 ■名称不明のデバイス スマートフォン型と思われるデバイス。 本来の年齢は15歳以下(U-15の選手のため)だが、試合のときはこれを用いて大人の姿に変身する。 【能力・技能】 作中に登場する格闘技のU-15ワールドランキング8位。 U-15枠では無敗を誇り、パワー、スピード、テクニックの三拍子が揃っている。 ランキングだけ見れば前作主人公のヴィヴィオ(7位)に肉薄する実力者…… 【人物背景】 ……なのだが、ランキング1位にして今作主人公のライバルであるリンネ・ベルリネッタとの試合において、ただの一度も攻勢に転ずることができず完膚無きまでの秒殺を喫する。 しかも相手からは(本人の真意はともかくとして)慇懃無礼で侮辱的な言葉を投げかけられたうえ、名前すら覚えられず「8位の人」とだけ呼ばれる屈辱的な扱いを受け、人目も憚らずに泣き崩れたまま担架で運ばれていった。 本編ではその後立ち直ったようで、最終話ではリンネにビデオレターを送り、主人公とリンネの(全力の)練習試合の賞賛と、リベンジ宣言とも取れるメッセージを送っている。 しかしこの聖杯戦争に招かれた彼女は、敗北して間もなくの段階でありまだ立ち直っていない。 【ロール】市内の中学校に通う中学生 【方針】 ランサーとともに聖杯戦争を戦い抜く。 それを通じて、自分が目指す先を見つけたい。 そのために聖杯が必要なら……。 【オマケ】 【宝具】リュンケウス 【人物背景】イダスのマテリアルを参照。ポルックスに殺された。 【特徴】抜け目がなく能力を巧みに使いこなすがウザい。兄曰くアホ。一番性格の近い原作キャラは人工天然精霊マジカルルビー。
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「どうしてこうなった……」 K市の東海岸沿いを走る電車に乗って西側へと移動する一人の男がいた。名を岡部倫太郎。 ガタン。ゴトン。電車が揺れる。 窓からは夕日の光が射し込みベージュ色の内装を赤く染めていた。 平日の夕方、まだ勤労に勤しんでいる者も多く、そうでない者も海岸から漂う瘴気によって自宅に籠っているのだろう。 とにかく電車の車両には岡部と霊体化しているサーヴァントだけで彼の呟きを聞くは他にいない。 何故岡部達が少ない所持金を削ってでも電車に乗って移動しているか。事の発端は数十分あるいは一時間前になる。 岡部達が『ソレ』を見たのは偶然だった。 『ソレ』は想像を遥かに超えたモノだった。 ◆ ────時間は少し巻き戻る──── 汚染された海水。錆び付いたガードレール。潮風の変わりに悪臭が嗅覚を蹂躙し、岡部は不快感に顔を歪める。 「とにかく、ここを離れるか」 怪しげな同盟を真っ向から蹴り飛ばし、自分が強いと思っている奴にノーと言ってやった。 さらにけしかけてきた悪霊を掃討し、完全勝利したわけだ。 勝利の美酒に酔っていたいが、ここはヘドラの勢力圏内である。言われなくてもスタコラサッサするに限る。 その時だ。沖の海面からネットリと何かが這い出てくるのを岡部は見た。 一難去ってまた一難。岡部の双瞳はそれらがサーヴァントとしてのステータスを有しているのを確認した。 「ライダー!」 「分かってますわよ!」 マスケット銃の名手アン・ボニーが銃口をそれに向けた瞬間。 「なん……だと……」 それが一体、また一体と海面へ現れる。 鯨のような形態のモノ。 人のような形をしたもの。 完全に人の形をしている者。 数十、数百、数千のサーヴァントステータスを持つ者が現れた。 しかし、彼等は岡部を見ていなかった 彼等は『ソレ』を見ていた。 「マスター! あそこ!」 メアリー・リードが指差すその先に人影があった。 体格からして少女と思われるが、人間である岡部には遠すぎてそれ以上のことは分からない。 だが。 だが…… だが……! 突如現れた艦隊による無数の魔の砲撃。 重機関銃の如き速さで大火砲と呼ぶべき火力が連射し、世界を震えさせる。 少女が突如、別の場所へワープした。 生き残っていた黒いものが蠢く中心へ。そして。 眩い光が視界を埋め尽くす。 水平線の彼方から彼方まで光線が走り、そして爆発する。 光の水爆。超新生爆発(ビッグバン)。消毒を思わせる悍ましい光。 それが海面から現れた者共を破壊、いや消滅させる。 残骸すら残らず、断末魔すら残さず、究極にして完全なる消去(デリート)。 しかし、だ 破壊だけならばまだ分かる。要はビームだと自分の中二病知識で何とか納得させることが可能だ。 だが、破壊はただの破壊ではなかった。 ────世界には孔が空いていた。 ────比喩ではない。文字通りの意味だ。 汚染された海の景色が、まるで垂れ幕のように垂れ下がっていた。 そして世界が剥がれたその先に。 グロテスクといってもいいほど煌びやかな星空が広がっていた。 岡部は間抜け面のままその穴が閉じて無くなるのを見ていた。 隣でライダーの二人が何かブツブツ言っているが岡部の脳髄には届かない。 頭が理解の許容範囲を超えた破壊を見せられたため、更に戦慄を促す事実に気付くのに時間がかかる。 静か、なのだ。 あれだけの破壊が起きたにも関わらず、近くからは潮騒の、遠くからは喧騒の音が聞こえてくる。 何より恐ろしいのが波だ。穏やかで、そして“綺麗な”海水が波打っている。 空気が旨い。鼻を刺す悪臭が無くなった。 ガードレールの錆びも無くなっていた。 清潔に、凄烈に。ただアレは海の汚濁のみを破壊し尽くしたのだ。 『破壊』だ。浄化ではない。浄化などといえるものか。 「────────────────────────」 何が起きたかなどどうでもよい。ただ、アレはマズイと脳髄の端から端が叫んでいる。 人影がこちらを向いた。 「逃げるぞ!」 逃げられるとは思えない。 だとしても岡部は走る。 走らなければ心臓が勝手に止まってしまいそうだ。 二人は黙って霊体化し岡部に付いていった。 ◆ とにかくアレから逃げ出したいという一心で、最寄りの駅に逃げ込む。 「街にいくのにはどれに乗ればいい!!」 駅員は岡部の鬼気迫る表情に驚きはするも、岡部はそんなものに気を割く余裕は無い。 とにかく海。海から離れなくてはならない。あんなモノがいるならヘドラ討伐になど無駄だ。 「申し訳ありませんが、今街にいく電車は全て運転を見合せているのですよ」 「なっ、何故だ!」 「なんでも街中で爆発事故が起きたとかで危険ですし、それにここ最近でニュースになっている殺人犯が現れたとかでテロの可能性もあるとかで」 ニュースの殺人犯────ジャック・ザ・リッパーか。ということは街中ではサーヴァント戦の真っ最中ということか。 なんてタイミングの悪い。前門のサーヴァント、後門の破壊者。どちらも危険極まりない。ならば──── 「運転乗り替えは!」 「ああ、それなら」 ◆ そして現在。こうして、電車で呉方面行の電車に乗っている。 ガタン、ゴトンと電車の揺れる音につられて敗残兵の体も揺れる。 朝はあの《白い男》。昼には悪霊。そして夕方はあの破壊者ときている。 あれらに勝てる気がしない。それはライダー達の責任ではなく自分の心根の問題。やり通せるのか俺は。 ────まだ見ぬ未来改変者。そいつとも戦わねばならない。 聖杯戦争の混沌は加速し、されど止める者はいない。 いや、そもそも他のサーヴァントが…… 岡部はいつの間にか目蓋を閉じ、ゆっくりと意識を沈めていった。 ◆ マスターの意識が完全に休眠したと同時、ライダー達は実体化する。 「寝たね」 「寝ましたわね」 「疲れてたのかな」 「そりゃあ疲れるでしょう。朝から戦闘と逃亡を繰り返せば。 どうみても鍛えている様には見えませんし」 アンとメアリーは外套を岡部にかける。 今は秋。流石にこのままでは風邪をひく。実体化している間だけとはいえコートをかけておけばまだマシだろう。 白衣の上に二つの髑髏マークが描かれたコートが重ねられた。 「じゃあ本題に入るけど、『アレ』に勝てると思う?」 「無理ですわね。そもそも戦う気すら起きませんわ」 「だよね」 使い手はともかくあの武器は別格だ。 神話や武器に詳しくなくても分かるくらい規格(レベル)が違うと遠目でも理解した。それくらい単純で究極の武器。 「とりあえずどうしようも無い相手には考えるだけ無駄ですわ」 「まぁ、そうだね。じゃあこれからどうするの?」 「全ては波の行くまま、風の流れるままですわメアリ。 マスターの行く末に冒険があれば吉、なくても良し。それが」 「サーヴァントって奴だね」 「ええ」 考えなしではない。戦いになれば戦うし、そも舵を預けるなど船長以外にするものか。 海賊とは裁かれる者。終わりは戦死か縛り首が常だから、自由に生き、自由に征き、自由に逝く。 「メアリ」 「ああ」 サーヴァントがいる。かなり高速で接近している。 白衣の襟元を引っ張りあげて無理矢理マスターを起こした。 「起きてマスター。サーヴァントが近づいている!」 電車のアナウンスが『次は安芸ぽん』と告げた。 【D-3/電車(下り)/一日目・夕方】 【ライダー(アン・ボニー)@Fate/Grand Order】 [状態] 健康 [装備] マスケット銃 [道具] なし [所持金] なし [思考・状況] 基本行動方針:マスターに従う。 1:とりあえずマスターの意向には従いますわ 2:殺人鬼の討伐クエストへ参加する。ヘドラの方は見送り。 3:セイヴァーとそのマスター(ニコラ・テスラ)には注意する 【ライダー(メアリー・リード)@Fate/Grand Order】 [状態] 健康 [装備] カトラス [道具] なし [所持金] なし [思考・状況] 基本行動方針:マスターに従う。 1:あの光、どっかで見たような…… 2:殺人鬼の討伐クエストへ参加する。ヘドラの方は見送り。 3:セイヴァーとそのマスター(ニコラ・テスラ)には注意する 【岡部倫太郎@Steins;Gate】 [状態] 疲労困憊、魔力消費(中)、気疲れ(大)、少しいつもの調子が戻ってきた [令呪] 残り三画 [装備] 白衣姿 [道具] なし [所持金] 数万円。十万にはやや満たない程度 [思考・状況] 基本行動方針:聖杯戦争に勝利する 1:『アレ』と戦うのはまずい 2:未来を変えられる者を見つけ出して始末する 3:殺人鬼の討伐クエストへ参加しつつ、他マスター及びサーヴァントの情報を集める。ヘドラについては相性が悪すぎる為見送りの姿勢 4:『永久機関の提供者』には警戒。 5:セイヴァーとそのマスター(ニコラ・テスラ)は倒さねばならないが、今のところは歯が立たない。 [備考] ※電機企業へ永久機関を提供したのは聖杯戦争の関係者だと確信しています。 ※世界線変動を感知しました。 ※セイヴァーとそのマスターに出会いました。 ※【吹雪】による汚染一掃とその宝具を見ました。 ◆ 「早ぇ。メッチャはえぇ」 電車に乗るキャスター、バーサーカーは既に接近するサーヴァントを感知し、臨戦体勢にあった。 だが、バーサーカーのマスター、美国織莉子は…… 「特に何も問題ないですよ」 とにこやかに告げる。マスターがそんな様子なためバーサーカーも実体化せずに待機していた。 どういうことかと紅莉栖が織莉子を訝る間に反対側の電車が通りすぎた。 「あれ? 通り過ぎたぞ?」 「ああ、そういうこと」 紅莉栖も理解した。反対側の電車に乗っていたのだ。 それを知ってて、いや見てて言わない協力者の意地の悪さに若干苛立つ。 いや、それ以上に。 「それも予知?」 「ええ、ちょっとこの先が気になったもので」 ◆ 美国織莉子は牧瀬紅莉栖と同盟が成った後、もう1度だけ予知をした。 そして知った。 今回の報酬は参加するだけで一画贈呈という破格の報酬に見えるが、織莉子は知っている。 これはこの上なくヘドラの軍事力を正当に評価した報酬だ。 予知して見た光景は……どうしようもない絶望が渦巻いていた。 夜の海を埋め尽くす艦隊とこの聖杯戦争に参加した多くの英霊が激突し、英霊側が全滅する。 そしてヘドラが陸に上がり、電脳世界を汚染し尽くし、この聖杯戦争の勝者となる。 ヘドラ討伐の前に脱落するマスターを一人救い、協力に取り付けたがヘドラに殺される人数が増えるだけで未来が変わらないのだ。 そして時間は既に無く、故にこれが結末として固定されてしまう。 (いいえ。それは駄目よ) そんなこと許容してはいけない。 それではキリカが死んでしまう。 それでは勝つ意味が無い。 英霊が足りなければ、増やせばいい。 だが、これから未来視はできない。 八方塞がり。でも諦めない。 今度こそ私は世界(キリカ)を救うんだから! 電車のアナウンスが『次は新広ぽん』と告げた。 【D-3/電車(上り)/一日目・夕方】 【キャスター(仁藤攻介)@仮面ライダーウィザード】 [状態]健康 [装備]なし [道具]各種ウィザードリング(グリフォンリングを除く)、マヨネーズ [所持金]なし [思考・状況] 基本行動方針:出来る限り、マスターのサポートをする 1:ヘドラの迎撃準備。 2:黒衣のバーサーカー(呉キリカ)についてもう少し詳しく知りたいが…… 3:グリーングリフォンの持ち帰った台帳を調べるのは後回し。 [備考] ※黒衣のバーサーカー(呉キリカ)の姿と、使い魔を召喚する能力、速度を操る魔法を確認しました ※御目方教にマスターおよびサーヴァントがいると考えています。 ※御目方教の信者達に、何らかの魔術が施されていることを確認しました。 ※ヘドラの魔力を吸収すると中毒になることに気付きました。キマイラの意思しだいでは、今後ヘドラの魔力を吸収せずに済ませることができるかもしれません。 【牧瀬紅莉栖@Steins;Gate】 [状態]決意 [令呪]残り三画 [装備]グリーングリフォン(御目方に洗脳中) [道具]財布、御目方教信者の台帳(偽造) [所持金]やや裕福 [思考・状況] 基本行動方針:聖杯を破壊し、聖杯戦争を終わらせる。 1:色々と考えることはあるが、今はヘドラを討つ準備を整える。 2:グリーングリフォンの持ち帰った台帳を調べるのは一旦後回し。 3:聖杯に立ち向かうために協力者を募る。同盟関係を結べるマスターを探す。 4:御目方教、ヘンゼルとグレーテル、および永久機関について情報を集めたい。 [備考] ※黒衣のバーサーカー(呉キリカ)の姿と、使い魔を召喚する能力を確認しました。 ※御目方教にマスターおよびサーヴァントがいると考えています。 ※御目方教の信者達に、何らかの魔術が施されていることを確認しました。 【バーサーカー(呉キリカ)@魔法少女おりこ☆マギカ】 [状態]健康 、不機嫌、霊体化中、令呪。『今後、牧瀬紅莉栖とそのサーヴァントに手を出してはならない』 [装備]『福音告げし奇跡の黒曜(ソウルジェム)』(変身形態) [道具]なし [所持金]なし [思考・状況] 基本行動方針:織莉子を守る 1:命令は受けたが、あの女(牧瀬紅莉栖)はものすごく気に入らない。 [備考] ※金色のキャスター(仁藤攻介)の姿とカメレオマントの存在、およびマスター(牧瀬紅莉栖)の顔を確認しました 【美国織莉子@魔法少女おりこ☆マギカ】 [状態]魔力残量6割、焦燥 [令呪]残り二画 [装備]ソウルジェム(変身形態) [道具]財布、外出鞄 [所持金]裕福 [思考・状況] 基本行動方針:聖杯戦争に優勝する 1:まだ……足りないの。 2:令呪は要らないが、状況を利用することはできるかもしれない。町を探索し、ヘンゼルとグレーテルを探す 3:御目方教を警戒。準備を整えたら、探りを入れてみる [備考] ※金色のキャスター(仁藤攻介)の姿とカメレオマントの存在、およびマスター(牧瀬紅莉栖)の顔を確認しました ※御目方教にマスターおよびサーヴァントがいると考えています ※予知の魔法によってヘドラヲ級を確認しました。具体的にどの程度まで予測したのかは、後続の書き手さんにまかせます ※夕方、K市沖合の海上にて空母ヲ級 ライダー(ヘドラ)により報道ヘリが消息を絶ちました。このことはテレビやインターネットで報道され、確認することができます。 ◆ ────彼女(エネミー)と相対できる場所に英霊を集めて。 ────大敵(ビースト)を討滅できる英霊の宝具を蒐めて。 ────世界線収束範囲(アトラクタ・フィールド)を■■しなければ未来は──── ◆ 電脳の一角で軍刀を持った少女が問いかける。 「それで。何故、岡部倫太郎は私を視認できたの? いや、違う。何故、私が岡部倫太郎を捕捉できなかったの? ルーラー、あなたの仕業?」 あの時、彼女の索敵は誰もいないことを感知していた。 では何故、あのマスターは索敵範囲をすり抜けて私を認識したのか。 「あたしは何もしてないよ」 「まぁ、想像はつくがね」 白衣の男。オルフィレウスは答える。 「あのヘドラの周囲では電子的にも狂いが生じている。 あの時、悪性情報だけではなく虚数が空間を満たしつつあった。 つまりは特異点になりつつあったのだよ。 何もかもがあやふやな電脳の空白地帯故に『特異点である』岡部倫太郎も世界線を超えてきたのだろう。 まあ、最も君が破壊してしまったため推測でしか無いがね」 「ただの人間が、特異点の跳躍(ジャンプ)なんて」 「何も不思議では無い。君だってそうだろう」 科学の王は笑う。 ここから先は人理定礎崩壊の下り坂。 断崖の果てはその先にある。
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Battle Cinderella『女王』の敗北 ~姫騎士たちの散華~part3 ○ 病 院 猛信寺うのみ VS ルガー 猛信寺うのみ 大会参加者をドン引きさせた最悪「狂気の魔女」の最初の犠牲者だな。 右足切断、肋骨骨折と1ターン目からエライ目に会って、進退危ぶまれたが見事復活。 実はこの敗北の時、体力+4になり、以降の戦いにおいてかなりの恩恵を得ている。 「忘却の影」の敗北の際でも攻撃+4になっているので敗北するたびに異常に強くなっているキャラ でもある。超回復力といい、実は某戦闘民族の末裔なのかもしれん。 成長も理想的で大会屈指のファイタータイプに成長。気弾一発スロットに入れるだけでもう大抵の対戦相手は逃げ腰だ。 ルガ―は、中盤以降、ぼっちがいると颯爽と対戦相手に現れるお助けキャラに。 …実は某黄金バットの関係者なのかもしれん。 ○刑 務 所 第一試合 庵 白彩 VS 転校生(闇の守護者) 庵 白彩。 死神にとり付かれた業曇流の使い手。 能力うんぬんより死神(ぷらずま)憑きがとにかく問題だった奴だな。 反応値も高いので狙われるとかわしにくいところも厄介だ。 6ターン目で転校生の単独撃破に成功。精神的にも能力的にもアイテム的にも 著しく成長。終盤の鍵を握る『キー&キラ―』でもある。 第四試合 玖波瀬ぎりVS 菊一文字 朱蓮 日本政府側のアレだな。 転校生「報道少女」狙いは完全に予想外だった。 策も戦術も確かだし場所選びも問題なかった。ただ不運だった―としかいえん。 おばちゃん襲撃はまあ予測できないだろう。 予測してても対策ないし、こちらにも来る可能性もあったから最後は運だが。 「報道少女」を引っ張りだしたことでラストの地下カジノ前までに既存の転校生は 全員引っ張りだせた形になるな。残り転校生は2名―てーか映は、特にChoro-in 関係ないし、除外か。ふむ上出来だ。 第五試合 天奈瑞 VS ヴァッファローヴェル 天奈…あの学園の生徒会長か。…ん、違うのか…まあいい…あそこではすれ違う形に なったので直接面識はないが、なかなかクレーバーで堅実な戦い方をする奴だな。 「闘いの年季」でなく「強者の風格」を選択したところも実に目ざとい。 MP減少効果は2戦目以降や転校生連戦時に極めて有効だし、これならVS闘いの年季 をとったわらわやラクティに狙い撃たれる恐れもない。 ヴァッファローは周りのHPがあがってくるとキツイ展開が続くな。発勁ゲーだし。 第六試合 バジル VS 紫ノ宮 緒子 馬鹿2号。兼『今回の主賓』…のつもりでいたが…刑務所いったか。 優勝を狙うなら上位ランカー(2~8位)ずらっと並んだ公園に来て、姫騎士無双が オススメだったな。11位からなら4位相手なら210万稼げる。 上手くアン先生討ちとればいっきに上位3名、3つ巴展開までいけたんだが そいや4日目も海岸来てたな…はっ、まさか奴はDOZZI-KO? DOZZI-KOなのか!? くくく鏑木がHiro属性だとすると紫ノ宮はHiroin属性ということか…ならば用意せねばなるまい お前達をサポートするサイコロ型知能ロボットをな! くくく、大会終了後楽しみに待っておれ1号2号よ。 バジル、貴様、まさか師匠を乗り換e…(文章はここで途切れている ――――― ―――― ――